金沢大玉結球白菜

野口種苗

【特徴】俗に加賀白菜。耐病性のある芝罘(チーフー)系と品質の良い包頭連(ホウトウレン)系との交雑後代で成立。晩生系の長円筒型大玉で貯蔵性に富む。葉は柔らかく、甘味があり、鍋物や一夜漬けまたは漬物に適している。

【播種】8月下旬。発芽適温20~25度。ポットに1鉢3、4粒ずつ播種。本葉1枚で生育のよい1本を残す。普通、種が隠れ湿度がとれる位に覆土(通常タネの厚みの2~3倍)。

【栽培】生育適温20度前後(夜温15度以下で結球開始)。本葉4、5枚の頃、畝幅130cm、株間45cmの二列植えで定植。元肥は1平米当り石灰200g、化成肥料(10:10:10)180g。追肥は定植2週間後と結球前の2回、化成肥料(10:10:10)を30gずつ施す(採種元松下種苗のマニュアルより)。根こぶ病の出る畑は避ける。

【収穫】晩秋から冬期(播種後75日前後で結球)。

【採種】自家不和合なので複数の株を用意する。菜の花を咲かせ、実がいったら刈り取り脱穀し天日乾燥する。他のアブラナ科野菜との交雑に注意。

【種子の性質】種子寿命は、一般菜類に準じ常温で2~3年(やや長命の部類)。完熟し充分乾燥した後は休眠期は無い。