大浦太牛蒡

野口種苗
【特長】千葉匝瑳郡大浦町原産。江戸以前から成田山新勝寺に奉納され、参詣者に饗されて、その美味なことが全国に知れ渡った。根長60センチほどの太い短根ゴボウ(耕土が深いと1m程度まで長くなる)。太く成長した姿はグロテスクだが、繊維質が少なく肉質は実に柔らかい。京料理など高級料理に使われ、煮物に最適。純系種。
【播種】春播き、3月〜5月。秋播き、10〜11月(防寒トンネル内。露地では初夏にトウ立ちする)。発芽適温、15〜25℃。深めに耕し、直播き。畝間60〜75cm。株間30〜50cm。5〜6粒ずつ点播。好光性種子なので覆土は薄めに。
【収穫】春播きは、9月〜12月。秋播きは、春〜初夏。
【栽培】生育適温、20〜25℃。本葉3〜4枚で1本立ちにする。長期間畑に置き太くなると中心に空洞ができるが、大根等のスと違い、味は変わらない。肌のヤケや、線虫害予防のため連作を避ける。秋播きは、桜の開花期まで防寒し寒さに遭わせないようにする。
【採種】播種翌年の7月頃アザミに似た大きな花が開花。自家受粉するので交雑の心配はあまりない。開花後1ヶ月ほどで種が充実するので、8月下旬に刈り取り、陰干しして乾燥する。休眠打破のため、種子収穫初期は常温(後は低温低湿度で)保存。
【種子の性質】常温で約2年(やや短命の部類)。休眠有り(種子収穫後の完全乾燥や変温で打破される)。