世界一トマト

野口種苗

【特徴】日本で誕生。ポンデローザ種からの選抜系とも、ポンデローザとビーフハート種との交雑系を固定したものとも言われる。東京周辺で戦前から戦後にかけて最も作られていた桃色中大果の生食用トマト。性質強健で葉が大きい晩生豊産種。扁円で果頂に凸起があり、果梗の窪みはやや深く、肩部にかけてヒダがある。用途生食用トマト。

【播種】温床で3月中旬。冷床で4月中旬。露地播きは5月から。発芽適温25℃~28℃。浅箱にスジまきする。スジ間隔6cm、種の間隔2cm位。覆土:種子の厚みの2、3倍。発芽まで乾かさぬこと。

【栽培】生育適温:最低10℃~30℃。一般のトマト栽培に準じ、脇芽を除去する一本仕立てで栽培。乾燥し過ぎるとカルシウム吸収不足で花落ちに尻腐れが出やすいので、敷き藁や灌水に注意する。最近のハウス用F1品種と違い、雨に強いので、特に雨よけをする必要は無い。地下水位が高く排水不良の畑では病気が出やすい。

【収穫】夏から秋。

【採種】実付きがよく病気に強い株を選ぶ。味の良い完熟果を収穫し、器に種をもみ出し、2、3日発酵させ、水洗してから新聞紙に広げ、太陽光にあて乾燥する。採種3年程でその土地に馴染む。

【種子の性質】種子寿命:長命種子の部類(4年以上)。休眠:未熟果から採種すると休眠を示すが、光で打破する。保存法:よく乾燥させ紙袋に包み、低温低湿度にて保管。