スイートバジル、ジェノヴェーゼバジル

苗から育てたスイートバジル、種から育てたジェノヴェーゼバジルであったが、どちらの種類のほうがどうということはなかった。バジルは生育初期が、同じシソ科でもたとえば青紫蘇などより強いので、種からでも十分簡単に育てられると見た。どちらも暑い夏のあいだにも旺盛に葉を茂らせた。何度か葉を摘み取ってジェノヴェーゼ・ソースと塩漬けにした。新芽を摘み取ると、その脇からさらに新しい芽を出すので、どんどん増えていく。花が咲いて実を付ける前のほうが、葉は香りが強くて柔らかい。9月に入って気温が低くなってきたら、だんだん成長がとまってきて、花も咲かないようになってきた。植物の力が衰えたのか、虫にいっぱい食べられるようにもなった。それでも、いまの段階でまだ枯れていない。そろそろ全体を収穫して、終わりにすべきときか。種は取れなかった。
ジェノヴェーゼ・ソースは簡易版で、フードプロセッサーで粉々にして、塩とオリーブオイルを加えるだけ。アンチョビとニンニクと松の実は食べるときに混ぜればよい。小分けにして冷凍した。パスタに美味。松の実の代わりにピーナツで十分おいしい。

塩漬けはもっと簡単で、洗って水気を取った葉を塩に漬けただけ。かなり大量の塩に漬けるが、塩は単独であとから使えるので惜しくはない。香りが移っていて、サラダなどによいらしい。こちらもパスタに使ったが美味。フレッシュな香りがまだ残っている。