庄内1号(だだちゃ豆)

野口種苗
【特長】早生だだちゃ豆の代表品種。花は白。莢はくびれ強く見栄えは良くないが、アミノ酸、糖質が多く美味。江戸時代から山形庄内地方に受け継がれた伝統品種。
【播種】地温が低いと発芽率が悪い。直播きは5月中、下旬【つる新種苗情報は関東地方6月初~末、早播きは蔓化しやすいため極力避けよ。直播を避け、箱に砂土を入れ、灌水後に種を播き薄く覆土、その後地温の確保に努めよ】。発芽まで地温と水分が保持できるよう3cmくらい覆土。発芽適温25度〜30度。
【収穫】【つる新種苗:播種後約87~90日日】庄内地方では7月下旬〜8月上旬。完熟させると糖質が抜け、皺種が多くなり、加工用途に不向き。
【栽培】生育適温25度前後。枝豆はすべて酸性土を嫌うので、蛎殻石灰などで中和する。肥沃地は過剰繁茂して実付きが悪い。発芽直後の鳥害(本葉が出るまで)と真夏の虫害(とくにカメムシ)に注意。35度以上の高温期で夜も熱帯夜だと花粉が出ず実が着かないので、高冷地以外は高温期に開花しないよう播種期を調節する。【つる新種苗情報:草丈80cmくらいで夏大豆と秋大豆の中間型】
【採種】枝豆として収穫せず、完熟した大豆として収穫。皺種は発芽率が落ちるので、充実した良い豆を選ぶ。十分乾燥して、お茶の缶に入れ低温低湿度で保存。
【種子の性質】大豆類は短命種子が多い。常温1年と思うのが妥当。休眠期はない。