キラリモチ(二条裸麦)

のうけん

【特徴】もち性であるため食味が優れ、機能性成分のβ-グルカン(水溶性食物繊維)がうるち性品種よりも 1.5倍程度多く含まれる。ポリフェノールの一種プロアントシアニジンをほとんど含まないため、炊飯など加熱調理後も褐変しにくい。収量性はやや劣るが、従来品種にはない品質特性を合わせ持つことから注目されている。麦ごはん用に限らず、粉利用などによって高付加価値食品の開発が期待される。

大麦縞萎縮病、うどんこ病に強く、耐倒伏性に優れる。

葉幅が広く、収穫を重ねても葉幅減少率が低く、A品率が非常に高い。ハウス栽培では萌芽が早く収量が多い。低温・高温化でも生育良好で、耐病性強く常に安定した品質で最高の収量を上げる。抽苔は非常に遅く、夏ニラ栽培で摘蕾作業が省力化でき、品質を落とすことなく収穫できる。

【播種】春、秋(11月下旬)。

【栽培】開花性であるので、赤かび病の防除は開花期に行う。栽培適地は温暖地の平坦部。秋まきで4月上旬に出穂。稈長:72cm、穂長:6.8cm。施肥(kg/10a):基肥=N-P-K=6-6-6、追肥=N-K=3-3。

【収穫】秋播きで5月中旬~下旬。「穂発芽性」が「易」なので、適期収穫を徹底する。収量:300kg(10a当り)。

【種子】休眠が非常に浅く、周年栽培が可能。

●品種登録番号 第 22117 号
※この品種は種苗法に基づいて登録された品種であり、登録者の許可なく種子を増殖、販売、国外への持ち出しは禁止。