アラブ芋

タキイ
【特長】大型で珍しい形の自然薯の変形種で温暖な気候を好む。自然薯とナガイモの中間的な粘質をもつ。粘土質の土壌で栽培すると粘質も増す。性質強健で栽培容易。ヤマノイモ科。
【植え付け】4〜5月。日当たりと水はけ、水持ちの良い肥沃な場所を好む。1平米当たり堆肥2kg、苦土石灰60gを全面に散布し深く耕しておく。種芋は1片100〜150gにカット。風通しの良い暖かい場所で切り口をよく乾かしておく。頂芽は使わない。畝幅60cm。畝高20cm(排水が悪い場合は高畝に)。種芋を横にして深さ10cmに植え付け。株間30〜40cm。
【収穫】11月上中旬頃、霜が降り茎葉が完全に枯れあがったら収穫。
【栽培】萌芽後、緩効性化成肥料を1平米当たり100g株元を避けて施す。窒素分はあまり好まないので控えめに。芽が2本以上出た場合は、大きく丈夫な1本だけを残すよう間引き。支柱(2〜3m)を立て、蔓を絡ませる(横に這わせても可)。台風などで支柱や蔓が倒れないよう補強。発芽後本葉3枚程度で追肥・土寄せ。6〜7月にかけて、速効性肥料を1平米当たり60g程、2〜3回に分けて施す。8月の追肥は葉色や生育状況を見て調整。葉色が濃い場合は少なめ、淡い場合は多め。梅雨明け後より、株元に敷き藁等を施して乾燥を防ぎ、定期的に灌水する。茎葉が茂り、日当たりや風通しが悪くなると病気の発生の原因になるので、側枝は誘引し、日当たり、風通しに努める。ムカゴが出来たときは、芋の肥大が悪くなるので摘み取る。