えんれい大豆

野口種苗 

【特徴】長野県中信農業試験場育成品種。エンレイの名は、育成地近くの塩嶺峠(塩尻峠)と、粒が艶麗(えんれい)であることに因む。実取用大豆の代表種。草勢強く作り易い。粒は丸粒で、種皮は黄色、黄目の大粒でタンパク質が多く良質。莢は鮮緑色の大莢となる。熟期は中早生で一般地栽培では10月上旬になる。強稈で生育は極めて旺盛で多肥密植栽培に適し、遅まき適応性が高い。また広域性があるため多くの場所での栽培が可能な品種。

【播種】7月。遅播き適用性が高い。早播きすると茎は長めで分枝数が多いので蔓化しやすく、また倒伏しやすいので注意。発芽適温:25〜30℃。10℃以下では不良になる。畝幅60~75cm。株間30cm。2~4粒の点播き。

【収穫】10月上旬~11月。

【栽培】生育きわめて旺盛で密植栽培に適する。高温が続く熱帯夜のような時は、花粉が活性化せず花が落ちてしまう。播種後60日くらいで開花する。夜涼しい高冷地以外では、7月半ばに播くと良い。肥料は無い方が良い【つる新種苗情報:後半にいくぶん大目に施肥すると増収につながる】。生育適温:20〜25℃。