黒落花生

野口種苗
【特長】通常赤い落花生の薄皮が黒色で珍しいピーナッツ。黒い薄皮には抗酸化物質のポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれている。薄茶色の莢の中に三、四粒の豆が入る。やや小粒だが煎ると香ばしく非常に食味が良い。黒い薄皮は口の残らないので、薄皮ごと食べる。品種名は「カロライナブラック」と思われるが、不詳。
【播種】5月中旬〜6月。発芽適温、20〜30℃。地温20℃以下では発芽しない。充分暖かくなってから播種。覆土は3cmぐらい。播種後充分潅水する。
【収穫】晩秋(11月頃)。
【栽培】生育適温、25〜27℃。土壌中に石灰分が不足すると空莢が出やすいので、播種前にカキ殻石灰を施す。窒素肥料は控えめに。直播きの場合、発芽直後に鳥害を受けやすいので、本葉が出るまで被覆する。開花後に雨の少ない年は適宜灌水する。収穫適期を逃すと固くなってしまうので、取り遅れに注意する(翌年の種子用としない場合)。
【採種】葉が黄変しはじめたら根ごと抜き取り、茎葉を付けたまま充分乾燥してから、完熟した莢を茎葉から取り外す。さらに晴天に2、3日干して、莢ごと貯蔵し、播種前に莢を割って豆を取り出す。冬期低温に遭う場所を避け、物置などの乾燥した室内で保存。
【種子の性質】種子寿命、収穫後1年間(保存が良ければ2年目も発芽することがある)。