練馬沢庵大根

【購入=つる新種苗
【メーカー=サカタのタネ
【特長】夏から秋にかけてまく代表的なたくあん用品種。葉はやや淡緑色で横に広がり、根は純白で長く、中央部が多少ふくらむ。肉質はしまり、淡白な味が漬け物に適し、煮物にも利用できる。
【播種】9〜10月初旬。条間45〜60cm、株間20〜30cmを目安として3cmほどの穴をあけ、1ヶ所にタネを3〜5粒ずつまき、厚さ1〜2cmほどに覆土。間引きは本葉が6〜7枚ごろまでに行ない、1本立ちにする。
【収穫】播種後80日で根長60cm。根径5〜6cm。
【栽培】できるだけ耕土が深く、水はけのよい畑を選ぶ。タネまき予定の2週間ほど前に1㎡当たり苦土石灰約100g、完熟堆肥約2kgと有機合肥料約80gを目安として畑に施し、30cmほどの深さに耕す。未熟な堆肥をタネまき直前に与えると根が変形するので注意する。根をスムーズに伸ばすために、石や雑草の根などをとり除く。また、水はけの悪い畑を利用する場合は、高うねにする。
 追肥は間引き後、株の周りに速効性の化成肥料2握り程度をうねの肩に交互に施す。そのとき、軽く耕しながら株元に土寄せし、風で株が回されないようにする。
【病害虫・生理障害】アブラナ科作物の連作や窒素過多を避ける。ネキリムシ、コナガ、アブラムシなどの防除を早めに行なう。本葉1〜2枚のころ、ダイコンシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)の防除が大切。また、アブラムシは葉に群生して生育を阻害し、モザイク病を媒介するので、早期発見、早期防除に努める。根の表面に小さな病斑ができるのはセンチュウの寄生によるもので、マリーゴールドなどの忌避作物を栽培して防除する。