子持甘藍(芽キャベツ)

【野口種苗】
【特長】キャベツの変種としてベルギーで誕生、19世紀以後欧州全体に、明治以後日本に。品種名Catskill。高さ50〜60cmの矮性種。主茎の葉柄の付け根に、直径3cm以上の充実した大きめの芽キャベツを20〜30個付ける。バター炒めやスープの具材などに。
【播種】中間地や暖地は6、7月播種。発芽適温、15〜30℃。高温時は日陰で風通しの良いところで箱播きまたはポット播き。タネが隠れ水分が保持できる位に覆土(通常タネの厚みの2、3倍)。
【収穫】冬から早春、結球した球を下から次々に収穫する。
【栽培】苗は本葉6枚くらい、9月に株間45cmで定植。生育適温18〜22℃。キャベツの仲間は本来暑さを嫌うので、涼しい気温で葉の付根に芽キャベツの芽が形成。温度が高いと結球しない(結球適温5〜10℃)。葉柄の付け根に球の芽ができ、結球を始めたら、下葉が黄変する前に付根から除去し、芽球が大きく充実するように助ける。
【採種】自家不和合性なので一株だけではタネができない。良い球ができた複数株を収穫せず畑に残し、開花させ、虫に受粉させる。近くにキャベツやブロッコリー等があると交雑するので注意。乾燥し、お茶の缶などに入れ密封し冷蔵庫の隅に保存する。
【種子の性質】種子寿命、常温で1〜2年(やや短命な部類)。キャベツの仲間は、採種後高温時に短期間休眠することがある。