チャドウィック(ミニトマト)

【特長】無農薬で長期房取りできる伝統品種。ウィルスにめったに罹らない病気知らずの茎葉に、真っ赤なミニトマトが鈴生りに着き、秋末11月まで穫れる。
【播種・育苗】2月下旬〜3月下旬。「体温発根法」により3月上旬より。「体温発根法」とは、要するに根が出るまで種を湿ったペーパータオルに包んで密封ポリ袋に入れ、昼夜肌身に着けて保温、発根を促すという方法。根が4mmになったら2号ポットに複数移植。本葉2枚の頃、2号ポットに1苗ずつ移植。10日後に2.5号へ、定植5日前に3号へ。こうすることで常に新しい根が新しい土に伸びていけるようにして、苗の若さと力を保つ。用土は、ミジンを除いた再利用度に腐葉土3割を加えコンロで加熱したもの。移植表土に発酵済肥料を少量埋める。日中は直射日光に当て、夜間は、電気足温器か電気座布団で保温。なす、ピーマン、きゅうり、オクラの育苗も同様。
【定植】5月連休後、初花が咲きそうなトマト苗を定植。育ち具合を見ながら、追肥として米糠を表土に混ぜる。
【袋掛け・収穫】タバコガ類の被害回避のため袋掛けする。開花したら使用済みの長3封筒で房を覆う。封筒下部に雨水出しの切り込みを入れる。赤くなってきたら、台所の排水用網袋に替える。7月から食べられる。直径37mm、27g程度の実が8果ほど並ぶ。最先端は成熟が遅れるので、摘蕾しておくか、収穫時に摘果する。秋には果実が少し大きくなり、封筒に収まらなくなり、また房内熟期がずれてくる。
【採種】熟れ過ぎた果実をポリ袋に入れ、3日ほど後熟・発酵させ、水で果皮・果肉を洗い流す。種子粒より細かい篩に擦り付けてゼリーを流し去り、雑巾を篩の下面に当てて水を吸い取らせてから、乾燥し、もみほぐす。
【出典】武田松男(杉並区)「種から育てよう70」,日有研『土と健康』2009年11月号,No.411,p.15.
【価格】22粒/300円(日有研)