れんげ

野口種苗
【特長】中国原産。江戸中期から緑肥として栽培されていた。マメ科植物は空中窒素を根粒菌の作用で根に固定するので、緑肥として(主に水田裏作に)用いられる。温暖を好むので、関東以北では作りにくい。用途は緑肥、修景、蜜源植物、家畜の飼料として。葉をてんぷら、ゴマ和え、油炒めなどにして食べることもできる。
【播種】9〜10月(積雪地では8月下旬〜9月上旬)。発芽適温15〜20度。種が硬く吸水しにくいので擂鉢で傷つけ浸水してまく。発芽まで乾燥せず水分が保持できる程度に覆土する。
【収穫】5月開花。普通種をつける前に刈取り、緑肥にする。
【栽培】マメ科植物は移植を嫌い、酸性土を好まないので、酸性が強い畑には牡蠣殻石灰などを施す。水田裏作に使われるが、湿度には弱いので、排水をよくする。生育適温15〜20度。
【採種】開花後黒く残る莢を刈取り、数日天日乾燥後叩き落す。
【種子の性質】種子寿命、不詳(マメ科植物は比較的寿命が短い)。休眠の有無不詳。よく乾燥し、お茶の缶などに入れ密封し冷蔵庫の隅に保存。