ポンデローザトマト

【野口種苗】
【特長】アメリカで家庭菜園用に育種。1891年日本導入。それまでの赤色調理用品種に比べトマト臭が無い、日本人好みの桃色トマトの元祖。生食用。1個500〜700gにもなる果実は不整形になりやすく見るからに不格好な実ができることもあるが、味の良くこくがあり、最も美味。昔の大玉トマト。いつか「ポンテローザ」と呼ばれるようになったが、本来は「ポンデローザ」。
【播種】温床で3月中旬。冷床で4月中旬。露地播きは5月から。浅箱にスジまきする。スジ間隔6cm、種の間隔2cm位。覆土は種子の厚みの2、3倍。発芽まで乾かさぬこと。発芽適温25℃〜28℃。
【栽培】一般のトマト栽培に準じ、脇芽を除去する1本仕立てで栽培する。フザリウム抵抗性が無いので床土は無菌のものを使用する。乾燥し過ぎると花落ちに尻腐れが出やすいので、敷き藁や灌水に注意する。最近のハウス用F1品種と違い、雨に強いので、特に雨よけをする必要は無い。生育適温20℃〜25℃。
【収穫】夏から秋。
【採種】実付きよく病気に強い株を選ぶ。味の良い完熟果を収穫し、器に種をもみ出し、2、3日発酵させ、水洗してから新聞紙に広げ、日光にあて乾燥する(乾燥不十分だと発芽率が落ちる)。
【種子の性質】種子寿命、長命種子の部類(4年以上)。未熟果から採種すると休眠を示すが、光で打破する。よく乾燥させ紙袋に包み、低温低湿度にて保管する。