日有研


“青首大根”5ml×2(発芽率低下増量)=300円
【特長】秋蒔きF1からの選抜後代。
【播種】9月下旬〜10月上旬、一般播種9月上旬。
【栽培】本葉5〜6枚頃までに、葉形のおかしいのは間引き、土寄せ。
【収穫】11月〜12月、1月。
【採種】収穫時に中間タイプを、別の所へ定植」。

女山三月大根”5ml×2(発芽率低下増量)=無償
【特長】赤皮長型で美味。
【播種】9月下旬。
【収穫】12月〜2月。

“赤そら豆”15粒×1.5(発芽率低下増量)=300円
【特長】種皮が小豆色。発芽容易。未熟果で赤飯に。少し小粒で乾燥容易。莢も粒も通常のソラマメの半分程度の大きさ。徳島県山間部の一部で栽培されていたもの。今では栽培する人はいない。甘み少ない。
【栽培】ふつうのソラマメに同じ。以下、種頒布者の方法。
【播種】10月末頃、1ヶ所に3粒、5cmくらい離して直播き。株間60cm、畝間1m。
【施肥】播種直後に畝間に鶏糞を筋置き。
【間引き・土寄せ】30cmくらいに伸びたら、1ヶ所1株立ちに。倒伏防止の土寄せ。
【アブラムシ対策】花が咲き、小さな莢が着く頃になると、一部にアブラムシが黒くベッタリとたかる。通常のソラマメに比べれば非常に少ない。アブラムシのたかった部分だけを切り取って新聞紙で包み、ゴミ袋に入れたり燃やして焼き殺す。そうすれば被害は問題にならない程度になる。摘芯やヒコバエの除去が有効と聞くが、実行していない。
【収穫】5月下旬〜6月上旬。
【調理】若穫りして「炊き込みご飯」に。莢が空を向いて立ち上がる。膨らみが充実した頃、大きそうなものをもいで中を見ると「薄茶色で、黄緑色のベレー帽を被ったような」粒になっていたら食べ頃。米10に対して赤そら豆3〜4。水は米と同量または少なめ。ほぼ1週間は若穫りできる。「薄茶色」が「濃い茶色」になっていくに従って、豆が硬くなる。
【採種】若穫りの時期を過ぎると、茎、莢が黒く硬化するまで畑に放置。黒くなったら莢だけを茎からもぎ取り、天日乾燥を十分に。叩いたり、手で莢を開いて実を取り出す。翌年の播種分を残し、他は加工に使う。
【加工】醤油の色づけのカラメル代わりに用いる。醤油原料のダイズを一部赤そら豆に替える(同重量)。
【出典】今関知良(徳島県吉野川市)「種から育てよう47」,日有研『土と健康』2006年10月号,No.383,p.25.