愛知白菜

【野口種苗】
【特長】明治8(1875)年に中国の山東結球白菜が3株日本に導入(結球白菜の最初の渡来は慶応2(1866)年)、これから愛知白菜が成立。
播種後60〜65日で結球する中型で早生の結球白菜。早出しや暖地の遅まきでもよく結球する。形状は球頭がよく抱合した円筒形で、葉質柔らかく繊維質少なく品質上々。 用途は漬物、鍋物
【播種】冷涼地8月中。中間地8月中旬〜9月中旬。暖地8月中旬〜9月中。
固定種時代の結球白菜は直播きが普通。30〜40cm 間隔に点播。タネが隠れる程度に覆土(通常タネの厚みの2〜3倍)。発芽適温、20℃〜25℃。
【栽培】圃場は排水良好な肥沃地を選び、有機質を充分に施して、根を広く深く張らせる。施肥は元肥主力とし、初期から旺盛な生育を促す。間引きは遅れないように的確に行い、生育を揃え、病害虫の早期防除に努める。秋から年内収穫までで、越年型の冬季の圃場貯蔵には適さない。 生育適温、20℃前後。
【収穫】10月中旬〜12月中の年内穫り(播種後60〜65日で結球)。
【採種】優良な株を収穫せず越冬させて菜の花を咲かせ、実がいったら刈り取り乾燥する(他の菜っぱ類やカブなどとの交雑に注意。キャベツやカラシ菜類とはまず交雑しない)。
【種子の性質】種子寿命、一般菜類に準じ常温で2〜3年(やや長命の部類)。完熟し充分天日乾燥した後は休眠期間は無い。種子保存法、よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫に(低温低湿度)。