河内一寸蚕豆

【野口種苗】
【特長】世界で最も古い栽培作物と言われる。北アフリカ原産。8世紀頃日本渡来。本種は兵庫の武庫一寸から大阪で改良。そら豆中最大粒の大阪伝統種。耐寒、耐病性強く、栽培し易い晩生種。2粒莢が6、7割を占める。莢の中の粒数が少ないほど大粒。無消毒種子はソラマメゾウムシが侵入している場合があるが、発芽には影響しない。
【播種】10月(下旬を過ぎ寒くなると発芽率が落ちる)。発芽適温、20℃(高温、低温は発芽低下)。水平又はお歯黒を斜め下向きにポット播きし、早めに定植する。覆土は種が隠れる程度
【収穫】5、6月。適期は、莢が肥大して毛が消え、莢の背筋が黒くなり下向きになった時。
【栽培】半月前後育苗し、本葉2枚、3cm程の小苗を土を落とさないように定植(株間40cm)する。本葉4、5枚で越冬させると寒害を受けない。3月に主茎の先端を摘芯し、分枝の発生を促す。アブラムシの予防にはHB-101の効果が高い。
【採種】最初の莢を完熟させ、黒変後莢から外し日に当てて乾燥する。ソラマメゾウムシの喰入を予防するためには、莢に産卵される5月頃にスミチオン等の薬剤散布をする。よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に保存する。
【種子の性質】種子寿命、長命種子で、低温低湿度なら最長10年保存できる。休眠は、完熟・乾燥後は無い。