ボラという名の養蜂教室初日

地元の自治体の養蜂お手伝いボランティアの初日。
お手伝いとは名ばかりで、手取り足取り教えてもらうことばかり。
今日は、内検。女王蜂がちゃんといるかの確認と、王台ができかけていれば取り除く。
王台とは新女王の巣房のこと。
巣箱の蜂の出入り口の前には立たない。
燻煙器で煙をかけてやれば、蜂はどいてくれる。煙の作用ではなく、熱を嫌うため。燻煙器の中身は新聞紙とボロの麻布。大人しいので、燻煙器が必要になるシーンは今日はなし。燻煙器を片付けるときは、蓋と本体のあいだに新聞紙をかませておく。
巣脾はヤニ成分でひっついているので、「ハイブツール」という金具で少しずらして、自由に動かせるようにしてから、引っぱり上げる。
巣脾を引き上げるときは、垂直を保つ。
端の巣脾1枚は、作業スペース確保のために外に出し、巣箱の蓋の裏にでも載せておく。そのスペースの分、少しずつ他の巣脾をずらしながら、1枚ずつ検分していく。
巣箱のなかの巣脾の位置(端から何枚目)、裏表は変えずに元に戻す。
静かに、そっとやれば蜂は怒らない。
巣房の奥に光っているのが蜜。巣房に茶色い蓋ができていたら、幼虫か蛹がなかにいる。
女王蜂は体長が長い。腰から下が大きい感じ。
雄蜂は少し大柄で蠅のような風情。
両脇に黄色い団子を付けているのは花粉。これが蜂の餌になる。
身体に止まっている蜂に注意。気付かずに手で押えたりすると刺される。
蜜蜂の行動範囲は半径2km。
かなり広いスペースがないと、巣箱を置くのは難しい。近隣の人が怖がる(とくに蜜を搾るときは蜂が一斉に飛び立つし、スズメバチを呼び寄せることもあるので)。蜜蜂が近所の白い洗濯物に糞をする(巣箱のなかは清潔を保つために糞をしない)。
日本蜜蜂は巣箱を用意して、入ってくれるのを待つという飼い方。臆病ですぐに逃げてしまう。1年に1回しか蜜を搾れないので、基本的に混合蜜になる。蜂屋には売っていない。
市販のハチミツの安いのは全部人工が混ざっている。天然100%だったらすごく高いのが普通。1g=4円が卸値の相場。